不動産賃貸における「おとり物件」はご存知でしょうか?
今日はちょっと業界の突っ込んだ話をします。
おとり物件とは?
おとり物件とは、物件の情報を意図的に
実際の募集情報とは異なる情報で掲載・募集することを言います。
これをするのは不動産会社の中でも、貸主や管理会社ではなく
「仲介会社」の仕業と言えるでしょう。
何の目的で?
仲介業者はお客さんに部屋を決めてもらう事で初めて
「仲介手数料」を含めた売り上げが発生します。
仲介手数料につきましてはこちらの記事もご覧ください。
そのため目的は「お客さんを来店させること」になります。
来店してもらわないことには、物件の提案もできませんし、成約もありません。
具体的には下記のような会話になる事が多いようです。
お客さん:「〇〇マンションの空室確認をしたいのですが」
営業マン:「空いてますのでご内覧はいつにしますか?」
お客さん:「今週末でお願いします。」
営業マン:「はい!お待ちしてます。」
〜今週末〜
お客さん:「〇〇マンションの内覧に来ました。」
営業マン:「すみません。実は今朝申し込みが入ってしまって。。。」
お客さん:「え、そうなんですか。。」
営業マン:「代わりにこんな物件はいかがでしょう?」
お客さん:「・・・・」
もしかするとこれを読んでくれている方も経験あるのではないでしょうか?
おとり物件はここがダメ。
そもそもですが、おとり広告というのは俗名でして立派な誇大広告に該当します。
宅建業法上でも誇大広告は禁止されています。
それだけではなく、来店したお客様は時間を無駄にしたり、興味の無い物件を押し付けられる可能性もあります。
でもどうやっておとり広告を判断すれば良いのでしょう?
おとり広告の見分け方はある?!
2つほど紹介します。
信頼できる不動産屋さんとつながる。(できれば知人の紹介など)
不動産屋さんは物件の募集条件を全国データベースで共有しています。
全ての物件ではありませんがほとんどの物件の空室情報を1つの不動産屋さんで調べる事が可能です。
「スーモでこの物件が気になってるんだけど・・・」と連絡して空室状況を確認してみましょう。
今すぐ内見したいと伝える。
気になっている物件の空室状況を問い合わせる際に、
「今から内覧できるのであれば、したいのですが。」と伝えてみましょう。
そこで、もう一つポイントがあります。
「現地集合は可能ですか?」
と言ってみましょう。
もし、その物件を内覧したいだけであればお店に来店する必要はありません。
この2つを聞くだけで、引っかかる可能性はグンと減りますよ。
本当に物件が空いていれば、他の人に取られる前に見た方が良いので
どちらにしてもこの2つをすることでお部屋探しの効率は上がります。