賃貸でお部屋を探していると「仲介手数料無料!」なんて文字を見る事が多くなったと思いませんか?
引っ越しシーズンが近くなってきたのでこの辺りでちょっと触れておきたいおはなしです。
この記事でわかることは下記3つの目次を見てください。
仲介手数料とは何か?
仲介手数料とは簡単にいうと、
部屋を探している方(借主)が部屋を探してくれた方(仲介業者)へ払う報酬です。
報酬の上限は成約したお部屋の家賃×1.1(消費税)と宅建業法上で定めがあります。
例えば、<家賃5万円のお部屋の場合>
5 × 1.1 ⇨ 5.5万円が仲介手数料の上限となります。
詳しく知りたいかたは国土交通省のHPをご参照ください。
よく混同されがちですが不動産仲介業者が借主から受け取れる報酬は
ほとんどの場合「仲介手数料」のみなので
礼金や敷金は物件の管理会社やオーナーへ支払うお金となります。
なぜ「仲介手数料無料」が実現できるのか?
では、借主から受け取れる報酬が
「仲介手数料」しかないのになぜ「無料」にできるのでしょうか?
理由は至って簡単です。
仲介業者は、「オーナー(貸主)」と「入居者(借主)」を仲介するわけなので、
報酬は貸主からも貰えます。
ただし、先ほど申し上げたように仲介手数料の報酬上限は家賃の1ヶ月分+税でした。
借主から0.5か月と貸主から0.5ヶ月分ずつ貰うのがわかりやすいのですが、
現状そのパターンはあまりありません。
貸主側からの募集条件として「手数料負担は借主100%」とされている事が多いです。
ではなおさら、仲介手数料を無料にしてしまってはボランティアになってしまうのでは・・・?
そんなことありません。
実は、貸主側から仲介業者へは「広告料」や「業務委託料」など名目を変えて報酬が支払われます。
なので極端な話、借主から報酬をいただかなくても売上は0にはならないということです。
これが、仲介手数料無料のカラクリですね。
ただ、一つだけ注意点があって全ての物件が仲介手数料を無料にできるではありません。
※貸主から報酬が0円の物件も数多く存在するため。
どこに気をつければ良い?
ここで気をつけていただきたいのですが、
「仲介手数料無料!」とうたってる業者は圧倒的に初期費用が安く済みます。
なので、そこは是非部屋探しの前に不動産屋選びのポイントにしていただきたい点です。
ただし、先ほど申し上げたように全ての物件が仲介手数料無料にできることはないです。
そのため下記のようにうたっている不動産屋は要注意です。
「全ての物件仲介手数料無料です!」などなどとにかく全て無条件で仲介手数料を無料にすると言っている不動産屋です。
仲介手数料無料に付け加えて、キャッシュバックをしている業者も要注意です。
こういった不動産屋さんに行ってしまうと、貸主から報酬が出ていない物件はそもそも紹介してもらえなかったり、
「契約事務手数料」などと称して名目を変えて請求してくる可能性もあります。
なので、不動産屋さん選びの段階であなたの新生活は大きく変わってくる可能性があるのです。
少しでも参考になれば幸いです。